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シーリング(コーキング)工事の施工費用・単価相場を解説|外壁に必要?

防水工事でするコーキングの施工価格を知りたい人

防水工事でするコーキングの施工価格を知りたい人

シーリング工事の価格はいくら?
コーキングの単価はいくら?
コーキング工事の施工費用の相場は?
新築にコーキング工事はする?
コーキング屋さんはある?
外壁のコーキング工事は手間がかかる?

サイディングやALCなどの外壁を持つ建物では、建築後10年前後でシーリング(コーキング)の劣化が始まります。

外壁に、ひび割れや収縮が見られたら要注意です。

大規模で費用がかかる修繕が必要にならないよう、早めのリフォームを検討しましょう。

そこで今回は、防水工事の一環であるシーリング(コーキング)工事の施工の価格、補修方法の違いなど修理前に知っておくと安心な情報を紹介します。

シーリング(コーキング)による防水処理工事の料金と単価相場

シーリング(コーキング)工事の単価相場は、使用する材料や施工範囲、工事の難易度により異なります。

具体的な料金は業者によって異なるため、複数の見積もりを比較することが重要です。

また、足場費用など追加のコストも考慮する必要があります。

シーリング(コーキング)打ち替え工事の単価

打ち替え工事とは、劣化したシーリング材(コーキング材)を取り除き、新しい材料で再シーリング(コーキング)を行う工事です。

打ち替え工事の単価について、以下は、いくつかの主要なポイントです。

要因説明影響
シーリング材シリコン:一般的、耐久性あり、安価
ウレタン:強度あり、高価
MSポリマー:高性能、耐候性・耐久性あり、高価
シーリング材の種類によって単価が異なる
工事範囲工事の範囲が広いほど、単価も高くなる。例:窓周りだけでなく、壁全体のシーリングを行う場合範囲の広さによって単価が異なる
施工面積施工面積が広いほど、単価は低くなる。大量の材料を購入することで、材料単価が低くなるため。面積の広さによって単価が異なる
施工難易度高所での作業や、アクセスが困難な場所での作業は、単価が高くなる。難易度によって単価が異なる
その他の要因施工業者の技術力や経験、地域差も影響を与える。業者や地域によって単価が異なる

打ち替え工事の単価は以下のようになります。

項目シリコン系ウレタン系MSポリマー系備考
打ち替え工事の単価約1,000円~1,500円/本※約1,500円~2,000円/本※約2,000円~2,500円/本※単価はシーリング材の種類や工事の規模、条件によって異なります。
※「本」とは、通常、シーリングやコーキングの際に使用される目地(ジョイント)の長さを指します。

具体的な長さは文脈や業者によって異なる可能性がありますので、正確な長さや条件については業者に確認することが重要です。

一戸建てやマンションのシーリング(コーキング)工事単価

一戸建てやマンションの工事単価は以下になります。

外壁材単価(㎡あたり)特徴選定のポイント
サイディングボード約2,000円~4,000円軽量、デザインのバリエーション豊富耐久性、メンテナンス性
タイル約10,000円~20,000円重厚感、耐久性が高い重量、取り付けコスト
塗装約1,500円~3,000円コストが低い、色の選択肢が多い耐久性、塗り替えの頻度

打ち替え工事によって、建物の防水性や耐候性が向上し、長期間の保護が期待できます。

シーリング(コーキング)打ち増し工事の単価

打ち増し工事とは、既存のシーリング材(コーキング材)の上から新しいシーリング材を追加して施工する工事のことです。

これにより、建物の防水性や耐久性を向上させることができます。

打ち増し工事の単価について、以下は、いくつかの主要なポイントです。

項目説明
打ち増し工事の単価 作業内容、使用材料、作業範囲によって異なる。具体的な単価の例がウェブサイトに示されている。
単価の決定要因作業の難易度、使用する材料の種類と量、作業時間など。
打ち増し工事の流れ事前調査、見積もり、作業計画、作業実施、仕上げ、検査。
見積もり例ウェブサイトに掲載されている、打ち増し工事の見積もり例。

打ち増し工事の単価は以下のようになります。

床面積単価(㎡あたり)合計
30㎡ 以下30,000円900,000円
50㎡28,000円1,400,000円
100㎡26,000円2,600,000円

打ち増し工事によって、建物の防水性が向上し、長持ちするようになります。

コーキング工事の料金は、工事の種類や規模、使用する材料、選定する業者、地域差など様々な要因によって異なります。

具体的な料金は業者からの見積もりによって確定します。

シーリング(コーキング) の劣化症状

シーリング(コーキング)は経年劣化により硬化し、接着力が低下し、剥がれ始めます。

また、シーリングが割れて劣化するケースも少なくありません。

さらに、シーリングの伸縮によって外壁材が割れてしまうトラブルも多く、隙間から雨水が浸入し、室内を傷めてしまうこともあります。

外壁材だけではなく、破風板や帯板などの目地にもコーキングは使われており、経年劣化は避けられません。

結果、建物の寿命が短くなってしまうため、劣化の兆しを感じた際には、すぐに防水工事業者に相談しましょう。

小さな箇所も、劣化がみられる場合はシーリングで補修する必要があります。

シーリング(コーキング)工事の施工手順

シーリング(コーキング)工事 はどのような手順で行われるのでしょうか。

十分な強度を発揮し、不具合が起こらないようにするためにも知っておきたい、シーリング(コーキング)工事 の施工手順を紹介します。

①古いシーリングを取り除く

外壁材の目地に使用された古いシーリングを、取り除きます。

十分な強度を出して不具合を防ぐためにも、丁寧に取り除き、目地部分が濡れている際に乾燥させることが重要です。

画像引用:画像引用:【企業様】東京都北区Kビル 修繕工事

②目地の清掃

シーリング材を撤去した目地の部分は、ブラシを使用してきれいに掃除します。

目地部分の残った古いシーリング材のゴミを取り除き、新しいシーリング材が目地に密着するように行います。

画像引用:画像引用:【企業様】東京都北区Kビル 修繕工事

③マスキングテープで養生

シーリング材を充填する際には周囲を汚してしまう可能性があるため、事前にマスキングテープを使って養生します。

周辺を汚さないためだけではなく、仕上がりの綺麗さにも影響する重要な工程です。

④バックアップ材を装填

木造住宅もしくは目地の底面の状態によっては、二面接着を行います。

二面接着は、外壁材の側面2つのみにシーリング剤を充填し、底面にバックアップ材を装填する方法です。

なお、鉄筋コンクリートのマンションやビルの場合は面のすべてにシーリング剤を充填する三面接着で施工します。

そのため、目地をバックアップ材に装填しないケースもあります。

⑤目地にプライマーを塗る

マスキングテープを使用して外壁材の汚れを防いだうえで、シーリングを接着する目地の部分にプライマーを塗ります。

プライマーは、シーリングの接着力を高める下地材であり、シーリングの成分を外壁材に浸透させない効果があります。

また、仕上がりの良さや強度を維持するためにも重要なステップです。

画像引用:画像引用:【企業様】東京都北区Kビル 修繕工事

⑥シーリング材を目地に充填

シーリング剤をコーキングガンに取付、素早く充填します。

すぐに硬化するため、空気が入らないようにしつつスピーディーに作業をしなければなりません。

画像引用:画像引用:【企業様】東京都北区Kビル 修繕工事

⑦表面を整える

表面がなめらかになるように、盛り上がったシーリング剤をヘラでならします。

画像引用:画像引用:【企業様】東京都北区Kビル 修繕工事

⑧完成

外壁材を汚さないよう、マスキングテープを剥がしたら終了です。

充填したばかりのシーリング材は手につきやすいため、完全に硬化するまで触れないように注意しましょう。

画像引用:画像引用:【企業様】東京都北区Kビル 修繕工事

シーリング(コーキング)工事の費用を抑えるための業者選び

シーリング(コーキング)工事以外にも修繕が必要な場合、可能な限り費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。

そこで、シーリング(コーキング)工事の費用を抑えるためのコツは、優良業者を選定することです。

ここでは、費用を抑え、高品質なシーリング(コーキング)工事をするための業者の選び方を紹介します。

見積もりの詳細が書かれている

見積書を受け取った後は、内容が詳しいかどうかを確認しましょう。

工事価格や工事内容が明記されているか確認し、内訳項目がなく「一式」や「セット」と書かれている場合は注意が必要です。

また、工事価格が相場とかけ離れていないかもチェックします。

見積書の工事価格が相場とかけ離れている場合、「知識がないから気付かないだろう」と、費用を膨らませている悪質な業者に依頼の可能性が高いです。

反対に、工事価格が安すぎる業者も注意しましょう。

コストを抑えるため、「工事価格が安い業者に依頼したい」と考える方もいますが、手抜き工事や悪徳業者の可能性があります。

工事価格が安ければ、業者の利益も低くなるため、材料のグレードを下げたり、職人の数を減らしたりなどの方法で利益を得ようとします。

工事価格が相場よりかなり安い場合は、「お得だから」と安易に契約せず、見積もり内容をよく確認しましょう。

訪問販売で契約しない

一般的に、優良な業者は訪問販売を行いません。

契約を迫ったり、必要以上に不安を煽ったりする業者は悪徳業者の可能性が高いため、工事を依頼するのは避けましょう。

施工実績が豊富かどうか

施工実績が豊富かどうか、どのような施工実績があるかを確認しましょう。

特に、防水工事の経験が豊富かどうかが重要です。

また、実施した防水工事の内容や工事範囲と、依頼したい工事とが類似していると、施工不良は起こりにくいといえます。

アフターサービスの内容

費用だけではなく、アフターサービスの内容もチェックしましょう。

一般的に、アフターサービスには施工後数年~10年の保証期間が設けられており、期間内に不具合が見つかった場合、無償で修理してくれるケースが多いです。

施工不良が疑われたり、施工後に気になる点が見つかったりした場合でも、アフターサービスが充実している業者であれば、スムーズに対応してくれるため安心です。

アフターサービスが充実している工務店であれば、アフターサービスも充実しています。

工事費用だけではなく、アフターサービスや保証内容も含めて、業者選びの材料にしましょう。

自社施工の業者を選ぶ

自社で工事を行う工務店は、リフォーム会社やハウスメーカーと違い、中間マージンが発生しないため、工事費用を抑えることができます。

また、営業担当者と職人とのコミュニケーションもスムーズで、管理組合や居住者の意見や希望をすぐに伝えられることも特徴です。

さらに、自社施工の建設業者であれば、施工不良やトラブルがあった場合、迅速に対応してくれるケースが多いため安心です。

防水工事でよくある質問

Q

防水工事の種類にはどんなものがありますか?

A

主な防水工事の種類には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、適した場所や耐用年数も異なります。

Q

防水工事の費用はどのくらいかかりますか?

A

工法や使用する材料、建物の状態によって異なりますが、一般的には1㎡あたり4,000円〜7,000円程度が相場です。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

工法や天候、建物の規模によりますが、通常は数日〜1週間程度で完了することが多いです。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

騒音や臭気が発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。また、バルコニーや屋上の使用が一時的に制限されることがあります。

Q

防水工事のタイミングはいつが良いですか?

A

一般的には10年〜15年ごとに定期的なメンテナンスが推奨されています。また、ひび割れや雨漏りが発生した場合は早急に工事を行うことが重要です。

優良業者に依頼してシーリング(コーキング)工事の費用を抑えよう

シーリング(コーキング)は、外壁の構造上発生する隙間を埋める非常に重要な役割を担っています。

シーリング(コーキング)が劣化すると建物に大きな影響を与え、放っておくと雨漏りの原因にもなるため、外壁塗装と合わせてメンテナンスをしなければなりません。

シーリング(コーキング)工事をはじめ、防水工事は専門性が求められるため、十分な技術と豊富な経験を持つ業者に任せることが大切です。

質の悪い工事は建物の質を大きく低下させるため、防水工事を依頼する業者の特徴をよく理解し、安心して防水工事を任せられるところを選びましょう。

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