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屋根にも使うトタンの外壁塗装はDIYできる?張り替えや塗り替え費用は?

トタン外壁や屋根をお持ちの方で、メンテナンスの時期が気になっていませんか?高度経済成長期に広く使用されたトタンは、現在でも多くの住宅に残っています。

本記事では、トタン外壁の塗り替えやメンテナンスについて詳しく解説します。自分でDIYするか悩まれている方は、専門業者に依頼した場合のメリットについても紹介していますので参考にしてみてください。また塗装や張り替えの費用相場、最適なリフォーム時期についても触れていきます。

トタンの劣化サインや適切な塗料の種類、効果的な塗装方法から張替が必要な場合の判断基準も解説します。外壁塗装や屋根の長期的な維持管理にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

トタンとは?トタンの外壁塗装は必要?

トタンとは鋼板を錆びにくいように亜鉛メッキで覆った建材を指します。高度経済成長期に屋根や外壁の材料として使われていました。

鋼板ではありますがとても軽く、建物への負担が少ないことでも知られています。また地震などの災害にも強いです。

そんなトタンですが、錆びやすいというデメリットもあります。そのためトタンを長期間使うには、塗装が必要不可欠です。

トタンを塗装しないで放置しておくと、錆びて耐久力が落ちてしまい、最悪全面張り替えが必要になります。

通常の外壁と同じように、トタンも定期的なメンテナンスが必要だと言えるでしょう。

トタンの外壁塗装に使われている塗料

トタンの外壁塗装によく使われている塗料とその特徴としては以下の通りです。

合成樹脂調合ペイント・価格が安い
・4年程度で劣化してしまうため、定期的な塗り替えが必要
アクリル樹脂塗料・低コストで塗り替えられる
・紫外線に弱く、耐用年数も短い
ウレタン樹脂塗料・紫外線に強く、雨水などにも耐えられる
・壁面にゴミ・ホコリが付き、汚れやすい
アクリルシリコン樹脂塗料・紫外線に強く、汚れにくい
・耐用年数が長い
・コストが高くなってしまう

トタンの外壁塗装に使用されている塗料としては、以上の通りです。

合成樹脂調合ペイントやアクリル塗料は、コストを抑えやすいですが、耐用年数が短いというデメリットがあります。

一方でアクリルシリコン樹脂塗料は耐用年数が長く、汚れにも強いです。しかし費用が高くなってしまいがちなので、予算と相談しながら検討しましょう。

こんな症状が出たら注意!トタンの外壁塗装を行うべき症状

外壁にトタンを使用している場合、定期的にメンテナンスを行わないと、建物自体の寿命を縮めてしまうことにも繋がります。

ここではトタンの外壁塗装を行うべき症状を解説していきます。このような症状が確認できたら、外壁塗装の塗り替え・張り替えを検討しましょう。

トタン外壁塗装の必要な症状1.錆び

トタンの外壁塗装を行うべき症状、1つ目は錆びです。

錆びが発生する原因としては、紫外線によってトタンの表面が劣化することが考えられます。

トタンの錆びを放置してしまうとどんどん広がり、穴が空いてしまいます。トタンに穴が開くと、雨水が侵入し建材の腐敗・雨漏りなど様々な症状が起こります。

トタンの錆びは外壁塗装の塗り替えで対処できるので、錆びを見つけたら早めに対処しましょう。

トタン外壁塗装の必要な症状2.塗装剥がれ

トタンの外壁塗装を行うべき症状、2つ目は塗装剥がれです。

トタンは日光の熱を吸収しやすく、膨張する性質があります。昼間膨張したトタンは、夜になって気温が下がると収縮します。

トタンが膨張・収縮を繰り返すことによって、表面に施された塗装が剥がれてしまうのです。

塗装剥がれを放置すると、そこから錆びや雨漏りを引き起こしてしまうので、塗装剥がれは定期的に補修しましょう。

トタン外壁塗装の必要な症状3.チョーキング

トタンの外壁塗装を行うべき症状、3つ目はチョーキングです。

チョーキングとは紫外線で塗料の表面が劣化し、着色塗料だけ残ってしまっている状態です。壁面を手で撫でた時に、白い粉のようなものが付いたらチョーキングが起こっています。

チョーキングが起こっている外壁には水を弾く能力がないため、雨水が染み込んでトタンを劣化させてしまいます。

トタン外壁塗装の必要な症状4.穴・変形

トタンの外壁塗装を行うべき症状、4つ目は穴・変形です。

穴・変形はこれまで紹介してきた症状を放置すると発症してしまいます。穴・変形が起きてしまうと外壁塗装の塗り替えではどうにもなりません。

早急に張り替えを行わないと、雨水が侵入し、建物の寿命を縮めてしまいます。

穴・変形を見つけたら早急な対処が必要です。

トタンの外壁塗装塗り替えを行うタイミング

一般的な外壁塗装の塗り直しを行うタイミングは、新築から10年が目安だと言われています。しかしこれは使用する塗料や環境によっても変動するので注意が必要です。

トタンの外壁塗装塗り替えのタイミングは、上記よりも早く訪れます。トタンは錆びが出やすく、雨水などでの痛みが進行しやすいからです。

トタンの場合も使用する塗料などで、塗り替えを行うべきタイミングが異なります。

アクリル塗料の場合は5年、ウレタン塗料の場合は8年、シリコン塗料は12年を目安にすると良いでしょう。

また穴が空いたり変形したりしてしまうと塗り替えではどうにもならず、張り替えが必要になる場合もあります。

トタンの外壁塗装はどのように行われる?

トタン外壁の塗装は、トタンの材質に合わせて行われます。通常の外壁塗装とは違う工程も必要です。

ここではトタンの外壁塗装を行う手順について解説していきます。

トタンの外壁塗装を行う手順

トタンの外壁塗装は以下のような手順で行われます。

  1. 足場設置
  2. 高圧洗浄
  3. 外壁の下地調整
  4. シーリングの打ち替え
  5. 養生
  6. 下塗り
  7. 中塗り
  8. 上塗り
  9. 足場の解体

トタンの外壁塗装は一般的に10日〜2週間程度かかります。当日の天候や湿度によっては、工事が延期されることもあるので注意しましょう。

また工事の予約が殺到する春・秋は、着手されるまでかなり時間がかかる場合もあります。日程には余裕を持って予約するのがおすすめです。

状況によってはトタン外壁塗装ではなく張り替えが必要

トタンは錆びが発生しやすく、放置してしまうと穴が空いたり、変形してしまう場合もあります。

このような状態になってしまうと、塗装を塗り替えるだけではどうにもなりません。トタン外壁を張り替える必要があります。

トタン外壁の張り替えは塗装の塗り直しよりも費用がかかりますが、放置すると建物の寿命を縮める場合もあるので早急に行いましょう。

トタンの外壁塗装塗り替えにかかる費用

トタンの外壁塗装の塗り替えを検討している人の中には「費用はどれくらいかかるの?」「自分でやった方が安く済む?」といった疑問を抱えている人も多いでしょう。

ここではトタンの外壁塗装塗り替えにかかる費用を解説していきます。

トタンの外壁塗装をDIYする場合

DIYでトタン外壁塗装の塗り替えを行う際の費用は以下の通りです。

錆落とし約3,000円
養生約400円
塗装用ローラー・ハケ約1,500円
錆止め約1万円
上塗り塗料約1万円
塗料の秤約7,000円
安全用品約6,000円
掃除用具約1,000円
合計約38,900円

DIYでトタン外壁の塗装塗り直しを行う際は、作業をすべて自分で行うだけでなく、必要な物も自分で揃えなくてはいけません。

また外壁塗装には塗料や塗り方の知識が必要な上に、高所での作業が伴うので怪我をする可能性があることから、初心者にはおすすめできません。

外壁塗装の経験が全くないという人は、専門業者に任せるのが得策だと言えるでしょう。

トタンの外壁塗装を業者に依頼した場合

トタンの外壁塗装の塗り替えを業者に依頼した際の費用は、どんな塗料を使用したかによって変動します。下記に塗料ごとの相場価格をまとめてみました。

塗料の種類30坪40坪
ウレタン約55〜90万円約85〜130万円
シリコン約80〜120万円約95〜150万円
フッ素約85〜130万円約115〜160万円
無機約110〜160万円約140〜190万円

ウレタン・シリコン・フッ素・無機塗料の大きな違いは耐用年数です。

ウレタンの場合、他の塗料を使用するよりも低コストですが、耐用年数は8〜10年と短めです。

一方で無機塗料はウレタンの2倍近くの費用がかかりますが、耐用年数は20〜25年となっています。

トタンの外壁塗装の塗り替えを行う際は、予算だけでなく耐用年数も比較して検討するのがおすすめです。

トタンの外壁塗装塗り替えは業者に依頼するのがおすすめ

トタンの外壁塗装塗り替えは、基本的に業者に依頼するのが良いでしょう。では専門業者に依頼するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここではトタンの外壁塗装塗り替えを業者に依頼するメリットについて解説していきます。

専門知識・経験を持った職人にトタンの外壁塗装をしてもらえる

トタンの外壁塗装塗り替えを業者に依頼すると、専門知識・経験を持った職人に施工してもらえるというメリットがあります。

専門知識・経験を持たない人が自分でトタンの外壁塗装塗り替えを行うと、ムラ・塗り残しが出てしまうことも多いです。

ムラ・塗り残しが出てしまうとそこから雨水が入り込んでしまい、トタンを劣化させてしまいます。
業者に頼めば1人では塗りにくいところも綺麗に仕上げてくれます。

トタンの外壁塗装にともなう危険な作業を行う必要がない

トタンに限らず、外壁塗装には高所での作業が必要な場合があります。特に2階以上の外壁を塗る時は大変です。

「脚立やハシゴを使えばDIYでもできるのでは?」と考えている人も多いですが、作業しながらでは足元が安定しないため、転落してしまうリスクがあります。

怪我はもちろん、命に関わる致命傷を負う可能性もあるので、初心者のDIYはおすすめできません。

専門業者に依頼すれば、講習を受けた専門家が高所での作業もやってくれるので、危険な作業を行う必要がなくなります。

外壁塗装をしたトタンのメンテナンス・保証体制が整っている

トタンの外壁塗装を請け負っている業者の中には、メンテナンス・保証体制を完備しているところもあります。

この制度を使えば工事後に塗装が剥がれてしまっても、塗り直してくれるのです。

業者によってメンテナンス・保証体制を利用できる期間が異なりますので、事前にリサーチを重ねた上で依頼する業者を選ぶことをおすすめします。

トタンの外壁塗装をお得に工事できるケースもある

トタンの外壁塗装と一緒に屋根の補修を依頼すると、工事費用が割り引かれる場合があります。これは工事に使用する足場を1度建てるだけで、使い回せるからです。

割引を適用してくれるかや割引率は業者によって異なるので、依頼する際は複数社の見積もりを取ることをおすすめします。

屋根にも不安を感じている人は、この機会に一緒に補修してしまいましょう。

外壁塗装工事でよくある質問

Q

外壁塗装の費用はどのくらいかかりますか?

A

一般的には、40坪の住宅(塗装面積160㎡、シリコン塗料)で90万円〜120万円程度が相場です。塗装面積や使用する塗料の種類によって異なります。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

外壁のみの場合は約10日、外壁と屋根を同時に行う場合は約14日程度かかります。ただ、天候や建物の状態によって日数は変わることがあります。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

騒音や臭気が発生することがあります。また、足場の設置や養生シートのために窓が開けられないことや、洗濯物が干せないこともあります。事前に工事開始のご連絡はいたしますので、ご安心ください。

トタンの外壁塗装まとめ

今回はトタンの外壁塗装を塗り替えるタイミングや費用の相場、業者に依頼するメリットなどについて解説してきました。

この記事のまとめ

  • トタンの外壁は定期的なメンテナンスが必要
  • トタンの外壁塗装塗り替え費用は、使用する塗料によって変動する
  • 専門知識・経験がない人は業者に依頼するのがおすすめ

トタンは一般的な外壁よりもこまめにメンテナンスしなくてはなりません。少しでも劣化している症状を見かけたら、業者への依頼を検討しましょう。

依頼する業者を探すときには、一括見積査定などを利用して一番信用できるところに依頼するのがおすすめです。
ぜひ今回の記事を参考に、トタンの外壁塗装塗り替えを検討して見てください!

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