「古いマンションなので地震で倒壊しないか心配」
「宅配ボックスがあると便利なのに…」
こんなお悩みをお持ちのかたはいませんか?
確かに築20年以上にもなるマンションの場合は、経年劣化による不具合が増えてくるだけでなく、徐々に時代のニーズについていけなくなるケースがあります。
そこで今回は、マンションの改修工事について解説していきます。
メリットもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
▼マンションの改修工事とは
マンションにおける改修工事とは、マンションの性能を新築時よりもグレードアップさせることを言います。
もちろん不具合がある箇所の修繕も行ないますが、新たな性能を付加することを目的として行なわれます。
時代の変化によってマンション住人が求めている設備は異なるので、今の時代に合わせて居住性を高めることを目指します。
▼修繕と改修の違いは?
修繕とは、建物や建物の設備などに不具合が発生した場合に、新品の状態まで回復させることを目的とします。
一方改修工事とは、修繕をするだけでなく、初期の性能よりもさらに高い性能や機能を目指すことを言います。
「改修工事を行なうとマンションがグレードアップする」というイメージですね。
▼改修工事のメリットは?
改修工事をすると、以下のようにさまざまなメリットが得られます。
■快適性が向上する
宅配ボックスや共用の倉庫、子供が遊ぶプレイルーム、ラウンジなどの設備を追加することにより、マンション住人がより快適にマンションを使えるようになります。
また改修工事では、1戸あたりで使える電気容量を増やしたりもできますよ。
■安全性が向上する
改修工事でバリアフリー化やセキュリティの強化、耐震性の向上などを行なうと、より安全にマンションを利用できます。
■資産価値が高まる
改修工事により性能や機能が向上すると、資産価値も高まるでしょう。
▼2回目以降の大規模修繕工事では改修工事も重要
約15年おきに行なわれる大規模修繕工事。
1回目の大規模修繕工事は新築から日も浅いので、改修工事の必要性をあまり感じないかも知れません。
しかし2回目以降の大規模修繕工事では改修工事の重要性が増してきます。
特に3回目は建物の劣化も進んできて、給排水管やエレベーター、玄関ドア、電気設備などが更新の時期を迎えます。
ただし改修工事には資金が必要です。
2回目以降の大規模修繕工事を見越して、早いうちから資金計画の立案・見直しを行なうことが大切です。
▼まとめ
最後に、この記事の内容をまとめていきます。
- 改修工事は、マンションの性能や機能を高めるために行なわれる
- 補修工事は、不具合を元の状態に回復させるために行なう
- 改修工事を行なうと「快適性」「安全性」「資産価値」が高まる
- 大規模修繕工事を行なう度に、改修工事の重要性が増してくる
改修工事を行なうことにより入居率の向上も期待できるでしょう。
2回目以降の大規模修繕工事を控えているかたは、ぜひ改修工事を考慮に入れて修繕計画を立ててみてくださいね。