11 min

雨漏り修理・応急処置は自分でできる?天井や屋根・壁からの雨漏りを止める方法

雨漏りは放置しておくと建物の損傷やカビの発生など、深刻な問題を引き起こす可能性があります。しかし、緊急の場合でも、すぐに専門業者を呼ぶ前に自分でできる応急処置があります。

この記事では、雨漏りの原因や雨漏りしやすい箇所、自分でできる応急処置の方法、避けるべき応急処置、雨漏り箇所の発見方法など、雨漏りに関する情報を解説します。

雨漏りの対処に困っている方は、ぜひ参考にしてください。

雨漏りの原因とは何か

雨漏りは、建物の屋根や壁、開口部から雨水が侵入することで発生します。原因は様々ですが、大きく分けて以下の4つに分類されます。

  1. 経年劣化: 屋根や外壁は経年劣化によって防水効果が低下し、雨漏りを引き起こすことがあります。
  2. 施工不良: 施工不良によって屋根や外壁に隙間ができていたり、防水処理が不十分であったりすると、雨漏りが発生する可能性が高まります。
  3. 自然災害: 台風や地震などの自然災害によって屋根や外壁が破損したり、雨樋が詰まったりすることで、雨漏りが発生することがあります。
  4. その他: 鳥の巣や植物の根などの侵入によって、屋根や外壁が破損したり、防水効果が低下したりすることがあります。

雨漏りは放置すると建物の構造や内装に深刻な被害をもたらすため、早急に対処することが重要です。もし雨漏りに気づいたら、すぐに専門業者に調査と修理を依頼しましょう。

天気が良くて雨漏りの場合|メーターが回っていたら漏水の可能性も

天気が良いのに雨漏りが発生している場合、漏水している可能性があります。

漏水とは、水道管や給排水管などの水回りの設備から水が漏れている状態のことです。

漏水が発生していると、水道メーターが常に回っている状態になるため、普段よりも水道料金が高くなることがあります。また、漏水箇所によっては、床や壁に水シミができたり、カビが発生したりすることもあります。

漏水している可能性がある場合は、すぐに水道局や専門業者に連絡して修理してもらう必要があります。放置しておくと、建物の構造が損傷したり、健康被害が発生したりする恐れがあります。

雨漏りしやすい箇所

雨漏りしやすい箇所はいくつかあります。代表的な箇所としては、外壁、屋根、ベランダ、窓のサッシや換気扇などが挙げられます。

これらの箇所は、定期的な点検とメンテナンスが必要です。異常を発見したら、早急に専門業者に相談することをおすすめします。

外壁からの雨漏り

外壁からの雨漏りは、外壁のひび割れ、コーキングの劣化、サイディングの浮きなどが原因で発生することがあります。

外壁のひび割れは、経年劣化や地震などによって発生することがあります。ひび割れから雨水が侵入すると、壁内部に浸み込んで腐食やカビが発生する原因となります。

コーキングは、外壁の目地を埋めるために使用される材料です。コーキングが劣化すると、ひび割れや隙間が発生し、そこから雨水が侵入する可能性があります。

サイディングは、外壁に貼られる板状の建材です。サイディングの浮きは、釘やビスの緩みや地震などによって発生することがあります。サイディングが浮くと、隙間から雨水が侵入する可能性があります。

外壁からの雨漏りを発見したら、早急に修理を行う必要があります。放置すると、壁内部の腐食やカビが発生し、建物の耐久性を低下させる原因となります。

屋根からの雨漏り

屋根からの雨漏りは、屋根材の隙間や釘穴、瓦のずれなどから雨水が侵入することで発生します。経年劣化により発生しやすく、放置すると建物の内部に浸入して深刻な被害につながる可能性があります。

原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 屋根材の経年劣化
  • 瓦のずれ
  • 棟板金の破損
  • 釘穴の隙間
  • 防水シートの破損

修理には専門業者に依頼するのが最も確実ですが、高い屋根に上る作業は危険を伴うため、自信のない方は業者に依頼した方が安心です。

ベランダの雨漏り

ベランダからの雨漏りは、主に以下の原因によって発生します。

  • 防水層の劣化: ベランダの防水層は経年劣化によって防水機能が低下し、ひび割れや剥がれなどが発生します。
  • 排水不良: ベランダの排水口が詰まったり、勾配が適切でなかったりすると、水が溜まってしまい、防水層から雨水が浸入する可能性があります。
  • サッシ廻りの防水処理不良: ベランダのサッシ廻りの防水処理が不十分だったり、経年劣化によって防水機能が低下していたりすると、そこから雨水が浸入する可能性があります。
  • ひび割れ: ベランダの床や壁にひび割れがあると、そこから雨水が浸入する可能性があります。

ベランダからの雨漏りを発見した場合、早急に修理を行う必要があります。放置しておくと、建物の内部にまで雨水が浸入してしまい、木材の腐食やカビの発生など、深刻な被害につながる可能性があります。

ベランダの雨漏り修理は、防水層の張り替えや排水口の清掃、サッシ廻りの防水処理など、原因に応じた適切な方法で行う必要があります。専門業者に依頼して、適切な修理を行うようにしましょう。

窓のサッシや換気扇から雨漏り

雨漏りは、外壁や屋根だけでなく、窓のサッシや換気扇からも発生することがあります。窓のサッシや換気扇から雨漏りが発生する原因は、サッシの劣化、換気扇の取り付け不良、通気口の詰まりなどが考えられます。

サッシの劣化を防ぐためには、定期的にサッシの隙間やシーリング材の状態を確認し、劣化していれば補修または交換が必要です。換気扇は隙間なく確実に取り付けることが重要です。また、定期的にフィルターや通気口の掃除を行い、換気をよくすることを心がけましょう。サッシや換気扇の通気口は定期的に掃除して詰まりを防ぎましょう。

雨漏りが発生してしまった場合は、応急処置を行い、専門業者に依頼することが重要です。

雨漏りの応急処置について

雨漏りを発見したら、できるだけ早く応急処置を行う必要があります。放置しておくと、建物の劣化や二次災害につながる恐れがあります。

主な応急処置方法は以下の3つです。

  • ビニールシートを使用する: 雨漏りの箇所をビニールシートで覆い、雨水の侵入を防ぎます。
  • 補修に防水テープを利用する: 屋根や壁の小さな破れは防水テープで補修することができます。
  • バケツで水を貯めて二次災害を防ぐ: 雨漏りによって室内に水が入り込んできた場合は、バケツで水を貯めて二次災害を防ぎましょう。

これらの応急処置はあくまでも一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。雨漏りが発生したら、できるだけ早く専門業者に修理を依頼しましょう。

ビニールシートを使用する

ビニールシートは、入手しやすく価格も安いことから、雨漏りの応急処置に適しています。また、防水性が高いため、雨水の浸入を防ぐ効果が期待できます。さらに、サイズも豊富なので、雨漏りの範囲に合わせて適切な大きさのものを使用することができます。

雨漏りの箇所を確認し、その周辺を養生テープなどで保護しましょう。雨漏りの範囲を覆うことができる大きさのビニールシートを用意し、防水テープで屋根や壁にしっかりと固定します。ビニールシートの端がめくれないように、重りや石などを乗せます。雨漏りが発生している箇所が屋根の場合は、ビニールシートを屋根の傾斜に合わせてしっかりとたるませて、雨水が溜まらないようにしましょう。

ビニールシートはあくまで応急処置であり、長期的に使用すると劣化して破れたり、風で飛ばされたりする恐れがあります。できるだけ早く専門業者に修理を依頼しましょう。ビニールシートを貼る際には、屋根の上など危険な場所での作業になるため、十分注意してください。

必要であれば、専門業者に依頼することを検討しましょう。ビニールシートを貼った後も、雨漏りの状況を定期的に確認し、必要に応じて補修を行いましょう。

補修に防水テープを利用する

雨漏りの応急処置として、補修に防水テープを利用する方法があります。防水テープには、伸縮性に優れた弾性タイプや、強力な接着力を備えたブチルゴムタイプなど、さまざまな種類があります。

まず、雨漏り箇所をしっかりと確認し、汚れやゴミを取り除いてからテープを貼ります。テープは少し大きめに切って、雨漏り箇所を完全に覆うように貼るのがポイントです。

防水テープは一時的な応急処置となりますので、雨漏りが完全に止まった後は、専門業者による本格的な修理が必要となります。

また、補修に防水テープを利用する際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 雨漏り箇所をしっかりと確認し、汚れやゴミを取り除く
  • テープは少し大きめに切って、雨漏り箇所を完全に覆うように貼る
  • 防水テープはあくまで一時的な応急処置であり、雨漏りが完全に止まった後は、専門業者による本格的な修理が必要

バケツで水を貯めて二次災害を防ぐ

バケツを使って水を貯める方法は、簡単な応急処置ですが、二次災害を防ぐために非常に有効です。雨漏りが発生した際には、ぜひ試してみてください。

ただし、あくまでも応急処置であるため、根本的な解決にはなりません。雨漏りが発生したら、早急に業者に修理を依頼するようにしましょう。

雨漏りの際に避けるべき応急処置

雨漏り箇所を特定せずに放置したりすることは避けましょう。

雨漏りの原因は様々であり、適切な処置を行うためには原因を特定することが重要です。また、知識や経験がないまま補修を行うと、かえって被害を拡大させてしまう恐れがありますので注意しましょう。

原因を確認し、雨漏りの応急処置を行った後は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者は雨漏りの原因を特定し、適切な処置を行うことができます。

雨漏り箇所を特定せずに放置・補修しない

雨漏りは、建物にとって大きなダメージを与えるだけでなく、二次災害を引き起こす恐れのある深刻な問題です。そのため、雨漏りが発生したら、放置したり安易に補修したりするのではなく、まずは雨漏り箇所を特定することが重要です。

雨漏り箇所を特定せずに放置すると、雨水が建物の内部に浸透し続けるため、腐食やカビが発生する可能性があります。また、雨漏り箇所を特定せずに補修してしまうと、根本的な解決にはならず、雨漏りが再発する恐れがあります。

雨漏りは、建物にとって大きな問題です。放置したり安易に補修したりせずに、まずは雨漏り箇所を特定し、適切な補修を行いましょう。

釘を打つことを避ける

雨漏り修理を自分で行う際には、釘を打つことは避けるべきです。釘を打つことで、屋根や壁に穴が開き、雨漏りの原因が悪化する可能性があります。特に、アスベストを含む屋根材の場合は、釘を打つことでアスベストが飛散し、健康被害を引き起こす恐れがあります。

雨漏りの応急処置としては、ビニールシートで覆う、防水テープで補修する、バケツで水を貯めて二次災害を防ぐなどの方法があります。これらの方法であれば、雨漏りを一時的に止めることができます。

雨漏り箇所の発見方法

雨漏りは建物の構造や生活に大きな影響を与える問題です。早期発見・修繕が重要となりますが、その前にまずは雨漏りの箇所を特定する必要があります。

ここでは、建物の下から水をかける方法をご紹介します。この方法は、雨漏りの疑いがある箇所に直接水をかけ、室内に水が染み出てくる場所を探す方法です。実際に雨漏りしている箇所を特定することができます。

水をかける際には以下の点に注意が必要です。

  • 水圧を強くかけすぎないこと。
  • 水をかける時間が長すぎないこと。
  • 周囲の建物の壁や窓に水がかからないようにすること。

水をかける方法は有効な手段ですが、上記のような注意点を守り、安全に実施することが重要です。

雨漏りの箇所が特定できたら、速やかに修繕を行う必要があります。修繕方法は雨漏りの原因によって異なりますので、専門業者に相談することをおすすめします。

建物の下から水をかける方法

建物周辺に散水する方法は、雨漏り箇所を発見するために有効です。ただし、散水を行う際は以下の点に注意しましょう。

  1. 散水前に床下や軒天、屋根裏などの確認
  2. 周囲への水はけ対策
  3. 散水はゆっくりと行う
  4. 散水の範囲は徐々に広げる
  5. 雨漏り箇所を発見したら、散水を停止する

水道のホースを使用する場合は、低い水圧で散水を行いましょう。また、散水後は建物周辺に水たまりなどが残らないように、適切な水はけ対策を施してください。雨漏り箇所と思われる場所が見つかったら、その状態でしばらく放置し、雨漏り箇所からの水滴が確認できるまで散水は停止してください。

散水は必ず複数人で実施し、建物内部と外部で連携を取りながら行うことが重要です。また、雨漏り箇所が発見できても、雨漏りの原因は散水だけでは特定できません。雨漏りの原因究明と適切な補修は、専門業者に依頼しましょう。

水をかける際の注意点

雨漏り箇所を発見するために建物の下から水をかける際は、以下の点に注意しましょう。

  • 高圧洗浄機は使用しない

高圧洗浄機は強い水圧で壁や屋根を傷つけてしまう恐れがあります。必ずホースやバケツなどを使用し、水圧を調整しながらかけましょう。

  • 周囲への水はねに注意する

水をかけることで、周囲に水がはねてしまう可能性があります。近隣の家や通行人などに迷惑がかからないように、事前に声かけをしたり、ブルーシートなどで養生を行うなど対策をしましょう。

  • 電気系統に触れない

水をかける際に、電気系統に触れてしまうと感電の恐れがあります。電気系統には絶対に触れず、近くに電線がある場合は特に注意しましょう。

  • 雨樋には直接かけない

雨樋に直接水をかけてしまうと、雨樋が破損したり、水が溢れてしまう可能性があります。雨樋にはかけず、壁や屋根に直接水をかけるようにしましょう。

  • 長時間にわたってかけない

長時間にわたって水をかけ続けると、建物が水浸しになってしまう恐れがあります。短時間で集中してかけ、様子を見ながら進めましょう。

  • 目視で確認しながらかける

水をかける際は、目視で確認しながら行いましょう。水をかけている箇所から水が染み出してきたり、水が溜まってきたりする場合は、雨漏り箇所を発見した可能性があります。

水をかける際は、安全面に十分に注意し、慎重に行うようにしましょう。

目視で見える範囲をチェック

まずは、目視で見える範囲からチェックしてみましょう。屋根材のズレ、外壁のひび割れ、外壁の繋ぎ目部分のシーリング、天井や壁のシミやカビ、屋根のひび割れ、ベランダのひび割れ、サッシ枠と防水シートの間隙、給排水管の隙間、雨樋の詰まりや破損箇所、雨戸の戸袋などを確認してください。

これらの箇所を点検することで、雨漏りの原因を特定することができます。雨漏りの原因が特定できれば、適切な補修を行うことができます。

屋根材のズレを確認する

雨漏りの原因として、屋根材のズレが挙げられます。経年劣化や台風などの強風によって、屋根材がズレてしまうことがあります。

屋根材がズレると、雨水が隙間から侵入しやすくなります。また、ズレた屋根材は浮き上がっているため、風で簡単に飛ばされてしまう危険性もあります。

屋根材のズレは、目視で確認することができます。屋根に登って、屋根材の状態を確認しましょう。ズレている屋根材があれば、釘を打ったり、コーキング剤で固定したりして補修する必要があります。

ただし、屋根は高所作業となるため、落下などの危険が伴います。屋根の補修は、専門業者に依頼することをおすすめします。

外壁のひび割れ

外壁のひび割れは、雨水の浸入経路となり、雨漏りを引き起こす可能性があります。ひび割れから雨水が浸入すると、壁内部にまで達し、建物の構造を腐食させる恐れがあります。

外壁のひび割れは、経年劣化や地震などの自然災害によって発生することがあります。定期的に点検を行い、早期発見・早期補修を心がけることが大切です。

外壁のひび割れを発見したら、早急に補修することが重要です。補修方法は、ひび割れの大きさや深さによって異なりますが、一般的にはシーリング材やモルタルを用いて補修します。

外壁のひび割れは、雨漏りを引き起こす可能性があるため、早急に補修することが大切です。定期的に点検を行い、早期発見・早期補修を心がけましょう。

外壁の繋ぎ目をチェックする

外壁は、屋根に次いで雨漏りの発生しやすい箇所です。外壁は雨風にさらされるため、経年劣化でひび割れや隙間が生じやすく、そこから雨水が浸入して雨漏りにつながる恐れがあります。

特に注意が必要なのが、外壁の繋ぎ目です。繋ぎ目部分は、コーキング材と呼ばれるシーリング材で隙間を埋めていますが、コーキング材は経年劣化でひび割れたり、剥がれたりすることで防水機能が低下します。

そのため、外壁の繋ぎ目を定期的にチェックし、コーキング材にひび割れや剥がれがないかを確認することが重要です。もし異常が見つかった場合は、早急に補修を行う必要があります。

外壁の繋ぎ目の補修は、コーキング材を打ち替える必要があります。

チェックポイント確認方法
コーキング材のひび割れ、剥がれ目視で確認
コーキング材の打設不足目視で確認
外壁材の破損目視で確認
雨水の浸入跡壁に触れてみて、濡れていないか確認

天井や壁の点検

雨漏りの原因を突き止めるためには、まず目視で確認できる範囲をチェックすることが重要です。特に、天井や壁にシミや剥がれ、カビが発生していないかを確認しましょう。

また、雨漏りの痕跡がなくても、天井や壁の表面にヒビ割れや膨らみがないかどうかも確認してください。これらの異常は、雨漏りの初期症状である可能性があります。

以下は、天井や壁の点検で確認すべきポイントをまとめた表です。

確認ポイント具体的な確認方法
シミや剥がれ天井や壁の表面にシミや剥がれがないかを確認する
カビ天井や壁にカビが発生していないかを確認する
ヒビ割れ天井や壁の表面にヒビ割れがないかを確認する
膨らみ天井や壁の表面が膨らんでいないかを確認する

天井や壁の異常を発見したら、その位置と範囲を記録しておきましょう。また、雨漏りの痕跡があれば、その場所も記録しておくと、原因究明に役立ちます。

天井や壁の点検は、雨漏りの原因を突き止めるための重要な第一歩です。異常を発見したら、できるだけ早く専門業者に相談するようにしましょう。

屋根のひび割れ

雨漏りの原因として、屋根のひび割れは多く見られます。経年劣化や自然災害によって、屋根材にひび割れが生じ、そこから雨水が浸入してきます。

特に注意が必要なのは、スレート屋根や瓦屋根です。スレート屋根は経年劣化によって表面の塗装が剥がれ、そこから雨水が浸入してきます。瓦屋根は、地震や強風によってズレが生じたり、瓦自体にひび割れが生じたりして、雨漏りの原因となります。

屋根のひび割れを発見したら、できるだけ早く補修することが重要です。放置しておくと、雨漏りがひどくなり、建物内部の構造材が腐食したり、カビが発生したりする恐れがあります。

補修方法は、ひび割れの大きさや程度によって異なります。小さなひび割れであれば、コーキング剤などで補修することができます。大きなひび割れや、瓦のズレが生じている場合は、専門業者に依頼して補修する必要があります。

ベランダのひび割れ

ベランダのひび割れは経年劣化により発生することが多く、放置すると雨水が浸入して防水層を傷め、雨漏りの原因となる恐れがあります。ベランダのひび割れを見つけたら、早めの補修が大切です。

ベランダのひび割れの補修方法は、ひび割れの大きさによって異なります。小さなひび割れであれば、市販の防水テープで簡単に補修できます。大きなひび割れの場合は、専門業者に依頼して防水工事を行う必要があります。

ベランダのひび割れを補修する際は、以下の手順で行います。

  1. ひび割れの部分をきれいに掃除する。
  2. ひび割れの部分にプライマーを塗る。
  3. ひび割れの部分に防水テープを貼る。
  4. 防水テープの端を防水塗料で固める。

ベランダのひび割れを補修することで、雨水の浸入を防ぎ、雨漏りの発生を防止することができます。ベランダのひび割れを見つけたら、早めの補修を心がけましょう。

サッシ枠と防水シートの間隙を確認する

サッシ枠と防水シートの間に隙間があれば、防水テープやコーキング材などで隙間を塞ぎます。隙間を塞ぐことで、雨水の侵入を防ぐことができます。

サッシ枠と防水シートの間隙を塞ぐ際は、以下の点に注意してください。

  • 防水テープやコーキング材は、隙間を完全に塞ぐようにしっかりと貼ります。
  • 防水テープやコーキング材は、雨や紫外線に強いものを使用します。
  • サッシ枠と防水シートの間隙を塞いだ後は、定期的に状態を確認し、必要に応じて補修します。

給排水管の隙間をチェックする

雨漏りの原因は、屋根や外壁の破損だけとは限りません。給排水管の隙間から雨水が侵入し、雨漏りを起こしているケースもあります。

給排水管は、上下階のトイレや洗面所、キッチンなどの排水が流れる重要な設備です。管の接続部分に隙間があると、そこから雨水が侵入し、天井や壁を濡らしてしまう可能性があります。

給排水管の隙間をチェックするには、天井裏や床下を点検する必要があります。点検口がない場合は、専門業者に依頼しましょう。

給排水管の隙間を発見したら、コーキング剤や防水テープで隙間を埋める必要があります。自分で補修が難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。

給排水管の隙間からの雨漏りは、早期発見が重要です。放っておくと、建物の腐食やカビの発生につながる可能性があります。定期的に点検を行い、異常があれば早急に補修しましょう。

雨樋の詰まり・破損箇所

雨漏りの原因として、雨樋の詰まりや破損箇所も見逃せません。雨樋は屋根から流れてきた雨水を排水するための重要な役割を担っています。

雨樋が落ち葉やゴミなどで詰まってしまうと、雨水が正常に流 れなくなり、溢れた水が外壁を伝って雨漏りにつながる可能性があります。雨樋の詰まりを防ぐためには、定期的に清掃を行うことが大切です。

経年劣化や強風などによって、雨樋が破損することもあります。破損箇所から雨水が漏れると、外壁や屋根裏に浸水して雨漏りを引き起こす恐れがあります。雨樋の破損箇所を発見したら、早急に修繕する必要があります。

雨樋の詰まりや破損箇所は、目視で確認することができます。定期的に建物の周囲を点検し、雨樋の状態を確認しましょう。

雨戸の戸袋を点検する

雨戸の戸袋は、雨戸を収納する場所であり、経年劣化や台風などの影響で破損することがあります。雨漏りは戸袋からも発生する可能性があるため、定期的に点検することが重要です。

戸袋の点検方法は、以下の項目を確認します。

  • 戸袋の破損: 戸袋に隙間や割れがないか確認します。
  • 戸袋の歪み: 戸袋が歪んでいないか確認します。
  • 戸袋の設置状態: 戸袋が正しく設置されているか確認します。
  • 戸袋の防水処理: 戸袋の防水処理が正しく行われているか確認します。

戸袋に異常が見つかった場合は、補修や交換が必要となる場合があります。戸袋の補修や交換は、専門業者に依頼することをおすすめします。

戸袋の破損例としては、戸袋の板が割れている、剥がれている、歪んでいるなどが挙げられます。戸袋の設置状態例としては、戸袋が傾いている、浮いている、壁に密着していないなどが挙げられます。戸袋の防水処理例としては、戸袋の防水シートが破れている、防水テープが剥がれている、防水処理がされていないなどが挙げられます。

まとめ|雨漏り応急処置後は早めにプロに依頼

雨漏りの応急処置は、被害の拡大を防ぐために重要な第一歩です。しかし、応急処置はあくまでも一時的な対応であり、根本的な解決にはなりません。応急処置後は、必ず専門業者に調査・修理を依頼することが重要です。

雨漏りの原因は、屋根や外壁の損傷、破損、経年劣化など、さまざまな要因が考えられます。素人判断で原因を特定するのは困難であり、誤った処置を行ってしまうと、かえって被害を拡大させてしまう可能性があります。

また、雨漏りの修理には専門的な知識と技術が必要です。特に、屋根や外壁の補修作業は、高い技術と経験が必要となります。不十分な技術で修理を行うと、雨漏りの再発や建物へのさらなる損傷につながる恐れがあります。

さらに、専門業者に修理を依頼した場合、工事完了後の保証やアフターサービスを受けることができます。万が一、修理後に不具合が発生した場合でも、責任を持って対応してもらえるため安心です。

雨漏りは、早期発見・早期対策が重要です。応急処置で一時的に止水できたとしても、根本的な原因を解決しなければ、再び雨漏りが発生する可能性があります。大切な住まいを守るためにも、応急処置後は速やかに専門業者に相談しましょう。

関連記事
公式サイト
施工実績344件突破!WEB割キャンペーン実施中!