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外壁洗浄の費用相場はいくら?施工業者選びのポイントは?

「外壁洗浄を検討しているのだけど、どんなメリットがあるの?」
「外壁洗浄の費用はいくら?」

こうした疑問をお持ちのかたは多いようです。

外壁洗浄は頻繁に行なうものではないので、疑問に思うのも当然かも知れません。
そこで今回の記事では、外壁洗浄の費用相場について解説していきます。

注意点や施工業者の選び方などもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外壁洗浄とは

外壁洗浄とは、建物の外壁を高圧洗浄機で綺麗にすることを言います。

DIYで行なうのも不可能ではありませんが、プロの業者に依頼すると仕上がりに歴然の差が出ます。
マンションの場合は高所での作業も必要なので、プロに任せてしまったほうが安心ですね。

なぜ外壁洗浄が必要なのか

建物の外壁は、常に外気にさらされている状態です。

わずか数年で外壁にホコリやチリ、雨だれ、カビ、藻などの汚れが積み重なり、外壁がくすんで見えてしまうケースも多いです。
特に、日当たりが悪く湿気が貯まりやすい北側の外壁は、カビや苔が発生しやすいです。

しかも問題なのは外観だけではありません。
外壁に汚れが付着した状態を放置すると、塗装面だけでなく外壁材にまで汚れが浸透していきます。
外壁塗装の劣化が早まり、資産価値の低下に繋がるでしょう。

またカビが発生するとアレルギーの原因になるので、外壁の洗浄はおろそかにしてはいけません。
高圧洗浄なら薬剤を使わないので、植木にダメージを与えずに済みますよ。

ちなみに外壁塗装をする場合も、塗装前に外壁の洗浄が必要です。
洗浄せずに塗装するとと塗料が外壁に密着せず、1年ほどで塗膜が剥がれてしまうこともあります。

洗浄にかかる時間は?

外壁の高圧洗浄には、大体7~8時間ほどかかるでしょう。
基本的には丸1日あれば完了します。

洗浄後は乾燥させます。
晴れた日であれば1日、曇りの日だと2日ほどで乾きますよ。

外壁洗浄の費用相場

外壁洗浄にかかる費用は一軒家で3~5万円、小規模マンションで5~10万円、大規模マンションだと10~20万円ほどの費用がかかります。

詳細な費用は以下のとおりです。

高圧洗浄1㎡あたり100~300円
バイオ高圧洗浄1㎡あたり200~400円
足場の設置1㎡あたり600~800円
養生費用1㎡あたり300~500円

ただしバイオ高圧洗浄は洗剤を使うため、植木や芝生が枯れてしまうことがある点は注意しましょう。

また高圧洗浄には水を使うので、水道代もかかります。
一戸建ての場合、1時間の洗浄で600リットルほどの水を使います。

例えば東京だと水道水1リットルが0.2円ほどなので、10時間高圧洗浄を行なったとすると0.2×600×10=1200円の水道代がかかるでしょう。

マンションだと複数の水道を使用するので、水道代は5,000円前後になりますよ。

外壁洗浄の流れ

外壁洗浄は、以下のような流れで行なわれるのが一般的です。

  1. 近隣への挨拶
  2. 足場の設置
  3. 飛散防止シートの設置
  4. 高圧洗浄
  5. 乾燥

近隣へ挨拶に行くときは、500~1,000円くらいの菓子折りやタオルなどを渡すと良いでしょう。

ちなみにコーキングが劣化している場合は、コーキングを補修してから高圧洗浄を行ないます。

外壁洗浄の注意点

外壁洗浄を行なう際は、以下のことにも注意しましょう。

汚れの飛散に気を付ける

外壁洗浄で1番注意したいのは、汚れが飛散することです。

プロが使う高圧洗浄機は、家庭用の約2倍の圧力があります。
隣家が近い場合は業者に養生してもらうなど、近隣への配慮が必要です。

DIYはおすすめしない

外壁洗浄を自分で行なうのも不可能ではありませんが、おすすめしない理由があります。

まずは、固いブラシで外壁を擦ることによる外壁へのダメージが心配です。
また通常の水洗いでは汚れを落とし切るのは難しいでしょう。
カビや苔などが根を張っている場合は、洗浄しても汚れがすぐに増えてしまう恐れもあります。

しかも高所での作業が必要になる場合、転落事故のリスクもあるので要注意です。

高圧洗浄機の圧力を上手く調整しないと壁の内側に水が入る可能性もあるので、やはり専門業者に依頼するのがおすすめです。

騒音が発生する

外壁の洗浄中は騒音が発生します。
音が気にならない静音タイプの高圧洗浄機もありますが、静音タイプでない場合は近隣への配慮が必要です。

静音タイプでない洗浄機の音の大きさは80~90デシベルほど。
ゲームセンターやパチンコの店内くらいの大きさです。

近隣住民へ配慮したい場合は業者に依頼する際に、静音タイプの高圧洗浄機を使えるかどうか聞いておきましょう。

室内に水が入る恐れがある

外壁にひび割れがある箇所やサッシ周りに強い水圧をかけると、隙間から室内に水が入ってくる恐れがあります。
外壁洗浄を担当する人は、建物の劣化度合いも把握していなければいけません。

万が一室内に水が入ってきた場合は明らかな施工ミスなので、すぐに業者に連絡するようにしてください。

高圧洗浄だけでは落とせない汚れもある

どうしても高圧洗浄だけでは落とせない汚れもあります。
そんな場合は薬剤を使って、こすり落とす必要があります。

また外壁塗装をするために洗浄する場合は、塗膜の浮きや剥がれがある部分を、金属製のヘラなどを使って落とすことが必要です。

施工業者選びのポイント

施工業者を選ぶ際は、以下のポイントに気を付けましょう。

複数の業者を比較する

施工業者を選ぶ際は、2~3社で見積もりを出してもらい、それぞれを比較すると安心です。
同じような施工内容であっても業者によって値段が大きく異なる場合があるのです。

業者同士の見積書を比較検討することで、適正価格で施工できるでしょう。

「一式」と記載された見積書に気を付ける

高圧洗浄代が「一式〇円」と記載された見積書には気を付けましょう。
これでは、どんな作業にいくらかかるのかが分かりません。

もし一式と書かれた見積書を提示された場合は、高圧洗浄の単価や施工面積なども詳しく表記してもらいましょう。

水圧が弱い高圧洗浄機を使う悪徳業者に気を付ける

まれに水圧が弱い家庭用高圧洗浄機を使う悪徳業者がいるので注意しましょう。

「最大吐出出力14.7MPa」または「150kgf/㎠」以上の水圧がある、業務用の高圧洗浄機を使っているのであれば問題はありません。(14.7MPa=150kgf/㎠)

無料サービスに注意する

なかには外壁洗浄を無料で行なう業者も存在します。

しかしこんな業者は要注意。
高圧洗浄は無料だとしても、足場代や下地処理代など、洗浄以外の部分に料金が上乗せされている可能性があるからです。

しっかりと費用総額を確認することをおすすめします。

短時間の外壁洗浄に注意

2~3時間で高圧洗浄を終わらせるような業者は、悪徳業者と思っても良いでしょう。
マンションの大規模修繕工事の際に行なう外壁洗浄では、外壁塗装の前に古い塗膜を落とす作業もあります。

7~8時間はかかる作業なので、短時間での外壁洗浄は手抜きと言わざるを得ないでしょう。

まとめ

最後に、この記事の内容をまとめていきましょう。

  • 外壁洗浄をしないと、外壁が劣化しやすくなる
  • 洗浄には7~8時間かかる
  • 小規模なマンションは5~10万円、大型マンションは10~20万円が相場
  • 近隣への挨拶も忘れない
  • DIYでの外壁洗浄はおすすめしない
  • 汚れの飛散や騒音に気を付ける
  • 悪徳業者に気を付ける
  • 複数の業者を比較すると安心

マンションの大規模修繕工事で行なわれる外壁洗浄は、外壁塗装をする前の大事な工程です。

業者選びにこだわることで、満足のいく外壁洗浄を行なうことができますよ。

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